天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
 ミリエラはきっと男を睨みつけた。子供だからって、あなどってもらっては困る。

 これでも、中身は大人なのだ。こんな男の言いなりになったりしない。

 もし、ミリエラの身に危険が迫るようなことがあれば、エリアスが具現化してくれるはず。

「はは、気の強いお嬢さんだ。何、痛くはしないよ。暴れなければね――君の目を少し、見せてほしいだけだから。精霊を見ることのできる特別な目なのだろう? なんでも、マナの流れも見ることができるそうだね?」

「んんー!」

 彼は、ミリエラの目のことを知っているらしい。

 名前も知らないローブの男は、ミリエラの目をのぞきこもうとしてきた。首を振るが、縛られているので逃げることはできない。

(ちょっと、エリアス! 早く助けて!)

(まあ待て。細かいことは気にするな)

 そんなことを言われても。
身体をくねらせて男の腕から逃れようとする。エリアスがいてくれるから、最悪の事態は免れるとわかっていても、不愉快なものは不愉快だ。

「暴れるなというのに! 痛い思いをしたくなかったら、おとなしくしてろ!」

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