天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
 ひょいと担ぎ上げられたかと思ったら、乱暴に椅子に座らされた。椅子にはベルトのようなものが取りつけられていて、そのまま椅子に縛りつけられてしまう。

「んんんっ! むー!」

 抗議の声をあげるが、男はまったく気にしていないようだった。ぶつぶつと文句を言いながら、小さなランプを取り出す。

 それは、光属性の魔石の中でも、かなり強力なもののようだった。男がマナを流し込むと、目もくらむような光を発する。

 彼はその光で、ミリエラの目をのぞきこもうとした。目に押しつけられた光がまぶしくて目を閉じると、顎をがっと掴まれる。

「目を開けろと言っているのに! 言うことをきけないというのなら――殴るぞ。それとも、その目をくりぬいてやろうか――いっそくりぬいた方がいいのかもしれないな。その方がゆっくりと調べられる」

 子供相手に、なんて脅し文句を吐くのだろう。男の言いなりになるのが悔しくて、なおも顔をそむける。

「殿下の目を精霊眼に変えることができれば、王妃様もお喜びになる。いや――私が、精霊眼を持つというのもいいかもしれない。ほら、くりぬかれたくなかったら調べさせろ」

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