天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
 五日過ぎても、まだあの時の余韻が残っているような気がする。

(私を守るためにって言ってくれた)

 ジェラルドから贈られた腕輪は、ミリエラの手首にぴったりだった。

 どんな守りの効果があるのかは知らないけれど、父がミリエラのために作ってくれたのだというだけで十分だ。

(そう言えば……パパ、ずいぶん長いこと魔道具を作っていなかったんじゃ……)

 グローヴァー侯爵家は、魔道具作りに長けている人間が多い、というのはニコラが教えてくれた。

 魔道具を作るためには、魔石やそれ以外の素材にマナを流し込み、属性を持つよう変容させる必要がある。これを錬金術という。

 そして、侯爵家は代々この技術に優れた人間が多いのだそうだ。

 それに、侯爵家の財を使い、新たな魔道具の開発にもいそしんでいたそうだ。だが、母が亡くなった頃から父は魔道具を作るのをやめてしまった。

 ミリエラのために、この腕輪を作ってくれたのが、久しぶりにジェラルドが腕を振るったということになる。

「ミリィ、庭に行かないか?」

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