傾国の姫君
「15歳です。」

「幼過ぎるな。次の3年後にまた、来い。」

花香は、その幼過ぎる容姿で、第一審査を通らなかった。

その戻って来た顔を見ると、涙を浮かべている。

私は、花香に声を掛けた。

「また3年後に来ればいいだろ。」

「3年後、私が生きているか、分からないじゃないか。」

そんな事あるのかなと思ったが、その時、夫と子供の顔が浮かんだ。

人は、いつ死ぬのか分からない。

夫や子供だって、あの秦王の行列が通るまでは、生きていたんだ。


「次!」

私は一歩前に出た。

「おまえは、妖艶だな。」

「ありがとう。」

「門を通れ!次!」

その時、私は男にそっと、金を渡した。

「なんだ。」

「さっきの幼いって言う理由で、断った女の子だよ。通してやっておくれ。」

「敵が増えるだけだぞ。」

「あの子は、敵にならないよ。」
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