LOVEHATE~御曹司社長と黒い子作り婚~

その行為は、なんだか作業のように行われた。


監視役のように、綾知さんはこの部屋にあるパソコンデスクの椅子に座り、
こちらを見ていた。


時々、嫌だ、と抵抗する私を、
倉持さんはベッドに押さえつけるように私の両手首を掴んでいる。



裸にされ、もう今さら逃げる事も出来ないのに。


逃げようと、抵抗してしまう。


同じように衣服を全部脱いだ倉持さんが、私の中へと入って来て、
腰を動かしている。


「倉持、ネットで見たんだけど、感じた方が、男が産まれる確率が高まるみたいなんだけど。
ほら?女が産まれても仕方ないから」


「こんな無理矢理な状況で、感じろって方が無理じゃないですか?」


この人の下にいる私は、涙を流していて、
泣きすぎて、横隔膜が少し痙攣している。



「俺が千花の手押さえておくから、
触りながらしてみて」


綾知さんは椅子から立ち上がるとこちらに来て、倉持さんの代わりに私の腕を押さえ付ける。


もう、抵抗する気力もなくなってしまう。


倉持さんは、その場所を触りながら律動を続ける。


嫌だと思うのに、体はそれに反応して行く。


嫌だ…。

< 51 / 148 >

この作品をシェア

pagetop