LOVEHATE~御曹司社長と黒い子作り婚~
◇
「んで、そこで太陽がシュートを決めて。
同時に試合終了のホイッスルが鳴って。
1-0で勝ち。
本当に、漫画みたいだったよ」
ここは、二階にある綾知さんの部屋であり、私達の寝室。
ダブルベッドの上。
二人で、そのベッドに入ると。
何故か、今日の奥村さんの息子のサッカーの試合の話になった。
奥村さんの息子は、太陽(たいよう)という名前らしい。
「これが太陽」
ベッドで寝転びながら、綾知さんはスマホを私の顔の上の方に向けて、太陽君の画像を数枚見せてくれた。
その太陽君はユニフォーム姿で、奥村さんにソックリ。
だけど、小柄な奥村さんとは違い、背が高そう。
「こんな風に写真迄とって…。
本当に、綾知さんの子供じゃないの?」
太陽君は全く綾知さんに似ていないけど。
こんな風に、写真迄撮って。
けど、昨日この人は、自分の血を分けた子供が産まれるのは嫌だとか言っていたから、やはり違うのか。
隣の綾知さんは、もはやそれが冗談だと思ったのか、笑っている。
「今度、千花も一緒に行こう?
また来月くらいに、試合あるから。
太陽にも千花を紹介する」
「え、それは…」
嫌ではないけど、そこまで私は奥村さんとは仲良しではないし…。
「よし!千花も行こう」
「太陽君嫌がらない?
私のような知らないお姉さんが試合の応援とかに来たら」
「え?気にしないだろ?
それにお姉さんって。
千花は太陽から見たらオバサンだって」
そうケラケラと笑っていて。
え?失礼な、と思ったけど。
13歳の太陽君から見たら、私はもうオバサンなのかも…。
だったら、さらに年のいってるこの人なんてどうなるの?
「とりあえず、今日は俺も疲れたから寝るから。
千花、おやすみ」
そう優しく微笑まれて。
大嫌いなこの人に、ちょっとドキッとしてしまった。
最低な人だと分かっていても、この人の生まれ持ったような人当たりの良さに呑まれる。
今もこうやって同じ布団の中に居ても、いつものように怖いとは思わないし。
やはり、この人がよく私には分からない。
「おやすみなさい…」
そう声をかけ、私も目を閉じた。
「んで、そこで太陽がシュートを決めて。
同時に試合終了のホイッスルが鳴って。
1-0で勝ち。
本当に、漫画みたいだったよ」
ここは、二階にある綾知さんの部屋であり、私達の寝室。
ダブルベッドの上。
二人で、そのベッドに入ると。
何故か、今日の奥村さんの息子のサッカーの試合の話になった。
奥村さんの息子は、太陽(たいよう)という名前らしい。
「これが太陽」
ベッドで寝転びながら、綾知さんはスマホを私の顔の上の方に向けて、太陽君の画像を数枚見せてくれた。
その太陽君はユニフォーム姿で、奥村さんにソックリ。
だけど、小柄な奥村さんとは違い、背が高そう。
「こんな風に写真迄とって…。
本当に、綾知さんの子供じゃないの?」
太陽君は全く綾知さんに似ていないけど。
こんな風に、写真迄撮って。
けど、昨日この人は、自分の血を分けた子供が産まれるのは嫌だとか言っていたから、やはり違うのか。
隣の綾知さんは、もはやそれが冗談だと思ったのか、笑っている。
「今度、千花も一緒に行こう?
また来月くらいに、試合あるから。
太陽にも千花を紹介する」
「え、それは…」
嫌ではないけど、そこまで私は奥村さんとは仲良しではないし…。
「よし!千花も行こう」
「太陽君嫌がらない?
私のような知らないお姉さんが試合の応援とかに来たら」
「え?気にしないだろ?
それにお姉さんって。
千花は太陽から見たらオバサンだって」
そうケラケラと笑っていて。
え?失礼な、と思ったけど。
13歳の太陽君から見たら、私はもうオバサンなのかも…。
だったら、さらに年のいってるこの人なんてどうなるの?
「とりあえず、今日は俺も疲れたから寝るから。
千花、おやすみ」
そう優しく微笑まれて。
大嫌いなこの人に、ちょっとドキッとしてしまった。
最低な人だと分かっていても、この人の生まれ持ったような人当たりの良さに呑まれる。
今もこうやって同じ布団の中に居ても、いつものように怖いとは思わないし。
やはり、この人がよく私には分からない。
「おやすみなさい…」
そう声をかけ、私も目を閉じた。