LOVEHATE~御曹司社長と黒い子作り婚~
定時で仕事を終え、駅に向かう道中に知り合いと会い、ほんの少し話した。


そして、眞山家に帰ると。


早速玄関先で。


「千花さん、遅くない?
何処か寄り道してたんじゃないの?早くお風呂の掃除とトイレの掃除をして!」


お義母さんは私を、睨み付けて来る。


これが噂に聞く、嫁姑問題なのだろうか?


嫁いびり。



「…分かりました。
部屋に荷物置いたらすぐに始めます」


逆らってもろくな事はなさそうなので、それに従う。


眞山家の風呂は広く、べつにシャワールーム迄あり。


トイレなんか4つで、慣れない事もあって、
全て終える頃には、21時近かった。



「終わりました」



リビングのソファーでテレビを観ていたお義母さんにそう告げた。



「千花さん、早くご飯食べて?
片付かないから」


ダイニングテーブルを見ると、白いご飯の盛られた茶碗が一つ置いてあるだけ。


それもいつからそこに置いてあるのか分からず、もう冷めているのが見た目でも分かる。


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