LOVEHATE~御曹司社長と黒い子作り婚~

「眞山がうちの太陽を可愛がるのは、彼は単純に子供が好きなんですよ」


それに、え、と声が出た。


綾知さんが、子供好き?


「私の弟が、NANTENの開発部で働いていて、眞山とも仲良くしているのですが。
最近、その弟の所にも子供が産まれて。
太陽の時と同じように、眞山はとてもその子を可愛がってますよ」


「そうなんですね…」


なんだか、綾知さんの意外な一面を聞いたような気がする。


けど、それだけ子供が好きならば、
なら、何故、自分の本当の子供は嫌なのだろうか?


やはり、彼はよく分からない人。


「千花さんって、手が凄く綺麗ですよね?
爪も手入れされていて、指も長い」


そう言われ、箸を持つ自分の手に目線を向けた。


手を褒められる事は、昔からよくある。


「私、手フェチなんです」


そう、手をじっと見詰められるから、少し照れてしまった。


「もしかして、太陽君のお父さんも、手が綺麗でした?」


「はい。
あの人に似て、太陽も羨ましいくらい指が長くて。
やはり血が繋がっていると、
どこか似てるものなんですね」


それを聞いて、私は自分の手を見た。


母親の手には、似てないような気がする。


私のこの手は、父親に似ているのだろうか?



その後、奥村さんとはLINEを交換して。


「次の太陽の試合、眞山と一緒に千花さんも来て下さい」


そう、誘われた。



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