私の愛は···幻

🎹おばあさまの元へ

✜✜ 英語の会話は、『 』
 この括弧を使用します。
        Mamo ✜✜



『 おばあさま。』
『おかえり、天音。』
と、天音を抱きしめる琴

『疲れたでしょう。
今日は、ゆっくりしましょう。』
と、言う琴に
『はい。』と、天音は答えると
琴の執事の寺田と
妻の温子が····
『天音様』
と、涙を流す温子に
『温子さん、ただいま。
寺田さん、ただいま戻りました。』
と、言うと
『お帰りなさいませ。』
と、寺田。
『御身体は?』
と、心配する温子に
『····心配かけて····ごめんなさい。』
と、言うと
『天音様っ·····』
と、抱きしめてくれるから
私は温子さんの肩に頭を置いて
『あったか〜い。温子さんの匂いだ。』
と、言うと
『どこにも行かないで下さい。』
と、言われて
『はい。おばあさまと寺田さんと
温子さんのそばがいい。』
と、返すと
『ふん、俺は?』
と、温斗が言うから
クスクス、笑うと

おばあさまが
『さあ、中に入りましょう。』
と、言ってリビングダイニングに
入るおばあさまに
ついて行く。

温子さんが用意してくれた
食事を皆で食べる。

寺田さんと温子さんは
いつもは、一緒に食べないが
今日は、一緒に食べる事に。

温子さんが、作ってくれた
料理を食べながら

私の目から、
涙がボロボロと落ちる
涙の向こうに見える皆の顔は
心配そうな顔をしていた。
『·····ご···めん···な···
『あまね!』
『あまね!!』
『『天音さま!あまね様!!』』
倒れる私を途中で抱きとめた温斗

『温斗、どういう事?』
と、おばあさま
『すみません。気を張っていたので
しょうか?』
と、答える温斗
『琴様、ルーカス先生夫妻を
お呼びしました。』
と、伝える寺田さん。
『あっ、ありがとう。
温斗、天音を部屋へ運んで。』
と、琴に言われて
温斗は、天音を抱き上げて
部屋へと運び
ベッドの上にそっとおろす
真っ白な顔の天音に
『バカヤロ。
我慢していたのか?』
と、天音の前髪を顔から払っていると
おばあさまが部屋へと入ってきた。

少しすると
寺田さんがルーカス先生と
奥様のベネット先生を
連れてきた。

事情を簡単に説明をして
皆 部屋から外にでた。

ルーカス先生は、内科医
ベネット先生は、産婦人科医だ。

先生方から、
『心の問題ではないかと思います。
ですが、産婦人科の方は
意識が戻りましたら一度
診察をお願いします。』
と、言われ

天音がいつ目をさますのか
先生方にもわからない
と、言われた。

今日なのか····
明日なのか····
10日、または、1年後なのか···
わからないと。

おばあさまは、先生方にお礼を
伝えると寺田さんが
先生方を玄関まで見送った。
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