私の愛は···幻
1️⃣2️⃣

🎹結婚式


今日は、私とアルの結婚式

ミロ大伯父様も出席したいと
言ったが、おばあさまから
『大変だから、やめて下さい。』
と、説得されて
モニター参加になった。
これは、ゆずれないと
大伯父様が強行に。

大伯父様にご挨拶に伺った時
優し大伯父様にびっくりした。
ウォルトン財閥の総帥と
言われる方だから
もっと怖い方だと。

私を見ると
嬉しそうにハグしながら
『KOTOにそっくり。』
と、言われた。
抱きしめられる私を
アルは、ハラハラしていたけど
流石に大伯父様には
文句が言えなかったようだ。

大伯父様は、
『アルフレッド・ブレンデル。
良いな、私の可愛い、可愛い天音を
傷つけたり、泣かせるような
事があれば······
二度と日の目を見ることは、ない。』
と、言われたが
アルは、動じる事なく
『そのようのこと。
命にかけてありません。』
と、言うと
大伯父様は、嬉しそうに頷かれた。
おばあさまは、
『お兄様、アルフレッドは、
長いこと天音に想いを寄せていたのよ。
それは、有りえないわ。
まあ、早くから
天音を娶ってくれたら
良かったのですが。』
と、言うから、
『おばあさま·····』と、アル
『クスクスっ』と、温斗
『うふふっ』と、天音
凄く楽しい一時を過ごし
夜は、大伯父様の家族と
一緒に食事をした。
その席で、アルと私は
ピアノの連弾を奏でた。

久しぶりのピアノだったが
アルのおかげで
楽しく弾けて
大伯父様もおばあさまも
嬉しそうにしてくれた。



私達の挙式は、
セントルイス大聖堂で厳かに
行われた。

前の時は、二人だけで
報告をしただけだったが。

今回は、顔見知りの方が多く
皆さんにお祝いをして頂いて
心から喜びを感じていた。

大伯父様は、自分の大切な大事な
身内であることを知らしめて
天音を護ることにした。
二度と天音を傷つける者を
許さないと。

アルのお義母様もお義父様も
とても優しくて思いやりがあって
『アルが何かしたら
直ぐに連絡しなさい。』
と、言ってくれた。

『そんなこと、あるわけない』
と、アルは言っていたが······
うふっ、嬉しい。

まだまだ、ご活躍のお二人は
忙しく全世界を飛び回っている。
でも、それも後 数年だと
話されていた。

『そろそろ、のんびりしたいの。』
と、お義母様が言われて
お義父様も頷かれていた。

本当に素晴らしい音楽一家

ゆっくりさせてあげたいと
思うのも本音····

多くの方々に素晴らしい音楽を
聴かせて頂きたいと言うのも本音·····

お義母様方のお身体だけは
大切にして頂きたいと
思っている。
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