私の愛は···幻

🎹過去にとらわれない


私の意識が回復した時
ライラとアルが私を見つめていた。

二人の綺麗な瞳に
思わず笑みがでる。

目覚めて
私の母乳は、でないであろう
と、わかった。
胸のはりがないから。

琴音は、温子さんから
ミルクを貰っていたようで

私は、アルの力を借りて
ベッドをお越し
座らせて貰い
琴音を抱く前に
ライラを抱きしめて
『ライラ、ごめんね。
心配かけて。
おばあ様に早く
子供達の元へ帰りなさい。
と、叱られたんだよ。』
と、言うと
『大ばあちゃまが?!』
『うん。
琴音の面倒みてくれたんでしょ?』
『うん。温子さんとパパと。
ママ、琴音、可愛いいね。』
『うん。可愛いいね。
琴音もライラも、とっても可愛いい。
ママの大切な大切な宝物だよ。』
『宝もの?じゃ、ママも僕の宝もの。』
『うふふっ、ありがとう。』
と、言って
温子さんから琴音を腕へ。
『温子さん。
また、心配かけてごめんなさい。
おばあ様の葬儀等も
ありがとうございます。』
と、言うと
温子さんは、首を振りながら
『温斗様とアル様のおかげです。』
と、言うと
『少しゆっくりされて下さい。』
と、琴音とライラを連れて部屋から出た。

『天音っ。』
『アル。』
と、一緒になり
二人で、照れ笑いをする。

『天音。一人でお産することに
なってごめんね。
不甲斐ない旦那でごめん。
本当にごめん。
だけど。
天音が要らないとか
ありえない。
天音がいないと俺
生きていけない。
本当だよ。』
と、必死に言うアルに
『うん。うん。わかってる。
アルは、あの人とは違うって
わかってるのに。
心弱くてごめんね。』
『そんなことない。
天音は弱くない。
俺が軽率だったから
天音に嫌な思いをさせてしまった。
本当にごめん。』
と、言うアルに
天音は、首を振りながら
『おばあ様の事
任せてしまってごめんね。
それから、ありがとう。』
と、言う天音に
『少ししたら
お祖母様のお墓に行こうね。』
と、俺が言うと。
『うん。』
と、天音は答え
『アル。
私は、おばあ様の言いつけ通り
過去にとらわれずに
自分で、見て感じたことを
信じて見ようと思う。
私は、アルが好き
心から愛してる。
だけど、人の気持ちは、
繋ぎ止める事はできない。
だから、お互いにきちんと
話して行こうね。
嘘や偽りがない夫婦でいたい。
浮気するなら、その前に
私と離婚してからにして。
私もそうするから。』
と、言うと
アルは
『ええっ、天音も?!』
『いや、絶対無理。
絶対絶対、嫌!!』
と、騒いでいたから

天音は、アルの手を握り
『いつまでも。
いついつまでも愛してる。』
と、伝えると
『俺の方が。
大好きで、天音いないと死んじゃうから。』
と、言って沢山キスをしてくれた。

天音は、アルを疑っていたわけでは
決してない。
おばあ様も、それはわかっていたと。
弱い天音に強くなりなさい
自分が信じたものを
信じなさいと言われていたと思う。

私がアルを好きなんだから
アルを信じていく。
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