内緒の出産がバレたら、御曹司が溺甘パパになりました
「ねえ悠、神林のお邸に行くときは一緒に行ってくれるよね?」
悠がシルKUに正式に戻るのは新年度から。
それまでは、こったにいても大丈夫なはずだ。
「うん。わかった。どれくらいの予定なの?」
「そうね。一応お母さまには、ひと月くらいって言ったんだけど」
「え、結構長いね」
悠はクスッと笑う。
「ねえ、悠。私、うれしいんだ」
「ん?」
「晴太に、おじいちゃんとおばあちゃんを会わせられた」
「そうか」
ねぇ、悠。
晴太がいて悠がいて。私、本当に毎日が楽しいんだ。
悠が大好きだから。
「千絵」
「ん?」
「大好きだよ。千絵が大好きだ」
思わず、あははと笑った。
「同じこと考えてたよ」
私が全力で逃げた先は、悠の胸だったらしい。
「私も悠が大好き。私たち、誰よりも幸せにならなきゃね」
「ああ、そうだね」
ありがとう、悠。
私を捜して会いに来てくれて。晴太を授けてくれて。
私、幸せだ。
end *


