闇に咲く華ー偽りの華ー
第2章 百鬼夜行の華
「きゃぁぁぁぁぁ!?」
私のとてつもない叫びに、皆が飛び起きる。
ただ1人だけ、とてつもなく気怠そうに私の横で起き出す。
「結月ちゃん!?」
「ゆーちゃん!?」
「結月さん!?」
「お姉ちゃん!?」
「何だ?」
皆が押し寄せる波のように、部屋に入ってくる。
流石に驚いたのか、光輝さんまでもが焦っている
「うるせぇな…。」
「うるせぇなじゃないわよ!!仕切り飛び越えて抱きしめて寝てるなんて!!」
「はぁ?知らねぇよ。」
尚も気怠そうにしながら欠伸をする。
何なの何なの!?
この悪気がない感じ!
この人は抱きしめ癖があるの?