闇に咲く華ー偽りの華ー
そう、昨日の夜。
総長室での出来事だ。
総長室で過ごす訳だけども、大きく使用するモノは一緒。
特にベッドなんて、物凄い密着率なわけで。
だから、2つのクッションをベッドの真ん中に置いて仕切ッたのだ。
この仕切りから出ないという約束をして。
なのに、なのに…。
「どうして仕切りが無くなってるのよ!」
良く見ると、2つのクッションがベッドの下に落ちていた。
「あ?邪魔だったから。」
じ…邪魔だったからって…。
だからって抱きつく必要ある!?
「大樹、珍しく眠れたってこと?」
広ちゃんの言葉に私の頭に?が飛び交う。
眠れたってこと?
眠れないのか大樹さんは。
「うん。目の隈も落ち着いてるね。」
よかったじゃん。
そう言う司さんに私は心の中で突っ込みを入れる。
よかったじゃないわ!