闇に咲く華ー偽りの華ー
「…親にまで嫉妬するなんて。」
「…。」
「…若い頃の翔樹じゃねぇかこりゃ。」
「あの頃より負けんくらいやないか?」
「まぁ、似たもの親子だな。」
「お前達、自分の長に失礼なこと連発だな。」
莉依さん、組長さん、幹部のお三方、莉依さんのいとこさんの順で呆気にとられながら喋りだす。
「兎に角だ。学校に行っている間、コイツの安全を清宮に任せることにする。」
「まぁ!偉そうに。結月ちゃん?何か嫌な事があれば、私に連絡するのよ?」
ええ!?
決定事項!?
「あ…はは…。」
取りあえず、安全…なのか?
「学校が終われば、すぐさま迎えに行く。」
そう言って私の頭を優しく撫でる。
私はまたもや不意打ちに、胸が高鳴ってしまう。
どうしてこの人は、こんなにもサラッとやってのけるのか。
こんなに人がいるのに。
「翔ちゃん、あの子かなり惚れてるわね。」
「あぁ…。唯一無二だなこりゃ。」
呆気にとられてる2人の会話など、私の耳に入らないほど目の前の大樹さん改め大樹に目が向いていた。
貴方に堕ちてしまいそうで怖い…。
私はそんな事を想ってはいけない…。
だって、私は…操り人形だからー…。