闇に咲く華ー偽りの華ー
「結月さん、本日は仁と詩月さんとで帰るそうですよ。」
「あ、そうなんですか。あの、大樹は…。」
「大樹、司、光輝は龍神会の会合に顔出しや。18ともなると成人やからなぁ、呼ばれるんよ。」
組の跡取りと、幹部の息子たちは色々と大変なんだろうな。
学業と両立しながら組のことも学んでいるのだろう。
そうなると、あの3人の頭脳はどうなっているのだろう。
考えるだけで頭が真っ白になる。
「あと1時間で来るそうですよ。」
それまでゆっくりしてくださいね。
そう言って晶さんは仕事に戻っていった。
何でも、慶一郎さんと調べなければいけないことがあるらしく…。
残ったのは、関西弁の強い礼さんだった。
出来れば独りになりたかった…。
実をいうと、ここの人たちのことは苦手なのだ。
"きっと、私のことなんて知られてるんだろうな"
そう思ってしまいながらも、逃げずにここにお世話になっているのは、"私がいたい"から。
それはきっと大樹というひとりの男が、私の中で大きな存在になりつつあるから。
会ってもうすぐ一ヶ月経つけれど、期間の短さなんて関係ないくらい…。