お昼寝御曹司とふたりだけの秘密
住宅地に入って車のスピードがどんどん落ちていく。アパートに着く前に言うぞ!と、静かに深い呼吸をしていざ話だそうとしたとき、見えてきたアパートの前に人がたくさんいることに気づいた。
「君のアパートってあれだよな? 人が集まっているけど」
「な、なんだろう、どうしたのかな……」
不安に思いながらたどり着いて、「ありがとうございました! お礼のご連絡、後でさせてください!」と、慌てて車を降りたわたしは、集まっている人たちに近づいていった。
外灯の明かりで、暗い中でも顔がわかる。
中心にいるのは五十代くらいの男性で、アパートの大家さんだ。その周りにいる何人かは朝ゴミ出しをするときに見かけたことがあり、挨拶などをしたことがあるアパートの住人だった。
いったい、どうしたのだろう。
「なにかあったんですか?」
「ああ、野山さん。実は二階の部屋で水漏れがあって、そこから一階の部屋まで水浸しになり、他の部屋でも漏水が見つかっていっきに……。どうやら給水管の老朽化のようで、アパート全体ダメみたいなんです」
「えっ!? そんな、わたしの部屋もですか?」
「はい、たぶん野山さんの部屋も……」
嘘でしょう!? わたしは急いで二階の隅にある自分の部屋へと向かった。
水漏れって、どんな感じなの? 経験したことがないから、頭の中はパニックだった。アパート全体が水浸しになるということは、相当酷いのだろうか。
鉄骨の階段を上って通路を歩き出そうとしたとき、足もとが濡れていることに気づいた。それは、わたしの部屋の隣が一番ひどく、唖然としながら自分の部屋を開けると、壁際から水浸しになっていた。
高いところにある荷物に被害はないようだが、壁の近くに置いてあった雑誌やカーペットなどはぐっしょりと濡れている。
なにこれ……。ショックでどうしたらいいのかわからないまま、再び部屋の外へと出て大家さんのもとへ戻る。
しかし、大家さんは他の住人と話をしていて、声をかけることができない。今回の水漏れに「どうするんだ!」と怒っている人もいる。
ベッドは濡れていなかったけれど、あの状態の部屋に今日は寝なければならないのだろうか。自分の部屋の水回りを確認してくるのを忘れてしまったけど、お風呂やトイレも使えないよね。
もう、どうしたらいいの……。
「君のアパートってあれだよな? 人が集まっているけど」
「な、なんだろう、どうしたのかな……」
不安に思いながらたどり着いて、「ありがとうございました! お礼のご連絡、後でさせてください!」と、慌てて車を降りたわたしは、集まっている人たちに近づいていった。
外灯の明かりで、暗い中でも顔がわかる。
中心にいるのは五十代くらいの男性で、アパートの大家さんだ。その周りにいる何人かは朝ゴミ出しをするときに見かけたことがあり、挨拶などをしたことがあるアパートの住人だった。
いったい、どうしたのだろう。
「なにかあったんですか?」
「ああ、野山さん。実は二階の部屋で水漏れがあって、そこから一階の部屋まで水浸しになり、他の部屋でも漏水が見つかっていっきに……。どうやら給水管の老朽化のようで、アパート全体ダメみたいなんです」
「えっ!? そんな、わたしの部屋もですか?」
「はい、たぶん野山さんの部屋も……」
嘘でしょう!? わたしは急いで二階の隅にある自分の部屋へと向かった。
水漏れって、どんな感じなの? 経験したことがないから、頭の中はパニックだった。アパート全体が水浸しになるということは、相当酷いのだろうか。
鉄骨の階段を上って通路を歩き出そうとしたとき、足もとが濡れていることに気づいた。それは、わたしの部屋の隣が一番ひどく、唖然としながら自分の部屋を開けると、壁際から水浸しになっていた。
高いところにある荷物に被害はないようだが、壁の近くに置いてあった雑誌やカーペットなどはぐっしょりと濡れている。
なにこれ……。ショックでどうしたらいいのかわからないまま、再び部屋の外へと出て大家さんのもとへ戻る。
しかし、大家さんは他の住人と話をしていて、声をかけることができない。今回の水漏れに「どうするんだ!」と怒っている人もいる。
ベッドは濡れていなかったけれど、あの状態の部屋に今日は寝なければならないのだろうか。自分の部屋の水回りを確認してくるのを忘れてしまったけど、お風呂やトイレも使えないよね。
もう、どうしたらいいの……。