お昼寝御曹司とふたりだけの秘密
総務の仕事で一度、書類を確認してもらったことがある。関わったことがあったので向こうもわたしが総務部だというのを覚えていたのだろう。
「用もないのにこのフロアに?」
「お、お昼休みなので……」
ううっ……言い訳が苦しい。涼本さんに会いにきたなんて、正直に言うわけにもいかない。
笑顔でなんとか誤魔化してこの場を離れられないかと、笑みを作ってそっと後退りしていたとき、神坂さんがわたしの持っているものに気づいた。
「それ、弁当?」
「あ、はい、そうです」
「……涼本に?」
「えっ!?」
どうしてバレたのか!? 驚いて硬直したわたしに、神坂さんは口もとを緩める。
「その弁当用の保温バッグ、この前涼本が同じのを持ってた。あいつが昼休みに手作りの弁当を食べるなんてはじめて見たから、印象的だったんだよな」
「そ、そうなんですか」
「で? 君は涼本とどういう関係?」
「い、いや……このお弁当が涼本さんに作ったなんてわたし言ってないです!」
「君の表情を見ていればわかるんだけど。それなら、その弁当は誰のだよ? わざわざ商品企画部まで来ておいてさ」
目を細めてじりじりと問いただしてくる神坂さんに、わたしは焦って上手なかわし方が浮かんでこない。
しかも恐い! わたしが悪いことをしているような気分になってくる。
「用もないのにこのフロアに?」
「お、お昼休みなので……」
ううっ……言い訳が苦しい。涼本さんに会いにきたなんて、正直に言うわけにもいかない。
笑顔でなんとか誤魔化してこの場を離れられないかと、笑みを作ってそっと後退りしていたとき、神坂さんがわたしの持っているものに気づいた。
「それ、弁当?」
「あ、はい、そうです」
「……涼本に?」
「えっ!?」
どうしてバレたのか!? 驚いて硬直したわたしに、神坂さんは口もとを緩める。
「その弁当用の保温バッグ、この前涼本が同じのを持ってた。あいつが昼休みに手作りの弁当を食べるなんてはじめて見たから、印象的だったんだよな」
「そ、そうなんですか」
「で? 君は涼本とどういう関係?」
「い、いや……このお弁当が涼本さんに作ったなんてわたし言ってないです!」
「君の表情を見ていればわかるんだけど。それなら、その弁当は誰のだよ? わざわざ商品企画部まで来ておいてさ」
目を細めてじりじりと問いただしてくる神坂さんに、わたしは焦って上手なかわし方が浮かんでこない。
しかも恐い! わたしが悪いことをしているような気分になってくる。