敏腕パイロットは契約妻を一途に愛しすぎている
「匡くんは優しすぎるよ。どうして私にここまでしてくれるの。どうやってお返しすればいいかわからない」
私は彼の愛を貰ってばかりだ。
「お返しならもう貰ってる。杏が俺の隣にいて、ただ俺を愛してくれたらそれでいい」
「愛してるよ。大好き、匡くん」
目の前の彼の胸に勢いよく飛び込んだ。そんな私をしっかりと受け止めた腕が背中にそっと回り、ぎゅっと強く抱き寄せられる。
「俺も愛してる、杏」
耳元で響いた彼の低く甘い声のあとで、一機の飛行機が空に向かって飛び立っていく音が聞こえた――。
――end.


