そんな裏設定知りません! 冷酷パパから結婚を申し込まれましたが、これって破滅フラグですか?


「すでに、ソフィアとクラウド王子の婚約は円満に破棄されている。今更話を蒸し返すな」

「いやでもやはり……ふたりこそ友好の証となるべき存在であり……」


ケットジア国王から食い下がる気配を感じ取ったのか、ゼノンは声高に告げる。


「すまないな、ソフィアの嫁ぎ先は決まっている」

「そうなのですか。いったい誰に」

「俺だ」


そっと手を伸ばし、ゼノンはソフィアを自分の元へ引き寄せる。

ソフィアも慌てて逃げようとするがそれは叶わず、あっという間に彼の膝の上で横向きに腰を下ろす形となる。

その場に居合わせ呆気に取られた全ての人の気持ちを代弁するように、ケットジア国王が問いかけた。


「あなたの娘ですよね?」


それにゼノンはニヤリと笑って、嬉しそうに答える。


「ソフィアは親友の忘れ形見で、俺の娘じゃない……まぁ、娘はこれから作る予定だが」


爆弾発言後、ゼノンはみんなに見せつけるようにソフィアの頬に口付ける。

ソフィアは顔を赤くしながらも、しっかりと感じる幸せを噛み締めたのだった。



〈END〉
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