身を引くはずが、敏腕ドクターはママと双子に溢れる愛を注ぎ込む


「ちょっと、佐田にこんな飲ませたの誰よ」

「いやいや、まだ飲めるでしょ? ね、佐田」


 地面がふわふわしている。でも、自分で立って歩けているからまだ大丈夫なはず。


「はい! まだ飲めます」

「ほら、大丈夫だってー。はい、もう一杯どうぞ」


 勧められると断れない質で、昔からこういうお酒の席ではついつい飲みすぎてしまう。

 飲み会が苦手なのは、自分のこういうところを重々承知しているからだ。

 普段の飲み会にあまり参加しない分、今日はみんなの標的になったかのようにお酒を飲まされている。

 佐田は勧めたお酒を飲んでくれるからついつい飲ませたくなると、みんな楽しそうに次々とお酒を持ってきてくれるのだ。


「おいおい、大丈夫かよ。飲みすぎだろ」


 持ってきてもらったお酒に口をつけていたとき、遼くんが来てグラスを取り上げる。


「とりあえず座れ」


 そのままそばのベンチに連れて行かれ、すぐに烏龍茶と思われる液体が入ったグラスを手渡された。

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