追放された私は、悲劇の聖女に転生したらしいです
翌朝、朝食を済ませログハウスへ向かおうとした私を、サイクスが呼び止めた。
聞くと、ディオが私に用事があるらしい。おそらく昨日の話だろうと向かってみると、ディオがいるテントの中に誰かの気配がする。
ゆっくりと近付き覗くと、見たことのない人がいた。年は五十歳くらい、白髪が見事な貫禄たっぷりの男性である。
「ララ、急に呼び立てて悪い。紹介したい人がいるんだ」
ディオは手招きしつつ私を呼び、自分の隣のロッキングチェアに促した。白髪の男性は、こちらの一挙手一投足を眺め、柔和な笑みを浮かべている。見た目は優しそうだけど怒ったら怖い、そんな感じの人かなと思った。
「ララ様、私はゼクスと言うものです。以後お見知りおきを」
「はい、よろしくお願いします」
「ゼクスは隣国ソラスに潜入している俺たちの仲間だ」
ディオとゼクスは互いに顔を合わせると頷いた。
「ソラスに潜入? そ、そうなんですか! 私、グリーランドは鎖国状態なのかと思っていました」
「さこく?」
不思議そうに首を傾げるディオ。そうか、鎖国なんて言葉、この世界では使わないから、わからなかったのね。
聞くと、ディオが私に用事があるらしい。おそらく昨日の話だろうと向かってみると、ディオがいるテントの中に誰かの気配がする。
ゆっくりと近付き覗くと、見たことのない人がいた。年は五十歳くらい、白髪が見事な貫禄たっぷりの男性である。
「ララ、急に呼び立てて悪い。紹介したい人がいるんだ」
ディオは手招きしつつ私を呼び、自分の隣のロッキングチェアに促した。白髪の男性は、こちらの一挙手一投足を眺め、柔和な笑みを浮かべている。見た目は優しそうだけど怒ったら怖い、そんな感じの人かなと思った。
「ララ様、私はゼクスと言うものです。以後お見知りおきを」
「はい、よろしくお願いします」
「ゼクスは隣国ソラスに潜入している俺たちの仲間だ」
ディオとゼクスは互いに顔を合わせると頷いた。
「ソラスに潜入? そ、そうなんですか! 私、グリーランドは鎖国状態なのかと思っていました」
「さこく?」
不思議そうに首を傾げるディオ。そうか、鎖国なんて言葉、この世界では使わないから、わからなかったのね。