追放された私は、悲劇の聖女に転生したらしいです
「未来は変わりやすいんだ。だから、何事もゆっくりと進めていかないと。焦ってはいけない」
「は、はあ……?」
ディオの言うことはさっぱりわからない。ただひとつわかったのは、ディオが私の求める恋の話をする気がない、ということだ。
嫌がる人から、無理やり話を聞く趣味はない。ディオが言いたくないならもう聞かずにおこう。
残念だけど……本当に残念だけど!
釈然としない思いを抱えてテントを出ると、ヘンルーダとゼクスが話しているところに出くわした。親しげなヘンルーダに対し、ゼクスはどこか畏まっている。年は同じくらいなのに、やはりお頭の母、いや先代頭の奥方だからか彼女に対する尊敬が見えた。山賊の世界も縦社会なんだなあと思っていると、ヘンルーダがこちらに気付いた。
「ララさん! 午後からソラスに行くのですってね」
「はい。必要なものを調達しに」
「そう、気を付けてね。ゼクス、ララさんを頼むわ。私の娘も同然なのだから危険な目に合わせないでね」
「お任せを。ヘンルーダ様の目の光を取り戻してくれた方であり、我らの希望の星。命を懸けてお守り致します」
ゼクスが私とヘンルーダを見て、恭しく頭を下げる。
「は、はあ……?」
ディオの言うことはさっぱりわからない。ただひとつわかったのは、ディオが私の求める恋の話をする気がない、ということだ。
嫌がる人から、無理やり話を聞く趣味はない。ディオが言いたくないならもう聞かずにおこう。
残念だけど……本当に残念だけど!
釈然としない思いを抱えてテントを出ると、ヘンルーダとゼクスが話しているところに出くわした。親しげなヘンルーダに対し、ゼクスはどこか畏まっている。年は同じくらいなのに、やはりお頭の母、いや先代頭の奥方だからか彼女に対する尊敬が見えた。山賊の世界も縦社会なんだなあと思っていると、ヘンルーダがこちらに気付いた。
「ララさん! 午後からソラスに行くのですってね」
「はい。必要なものを調達しに」
「そう、気を付けてね。ゼクス、ララさんを頼むわ。私の娘も同然なのだから危険な目に合わせないでね」
「お任せを。ヘンルーダ様の目の光を取り戻してくれた方であり、我らの希望の星。命を懸けてお守り致します」
ゼクスが私とヘンルーダを見て、恭しく頭を下げる。