追放された私は、悲劇の聖女に転生したらしいです
 ヘンルーダは当たり前のように頷いているけど、私は恥ずかしくてたまらない。
 希望の星ってなに? 居住区改革アドバイザーがそんなに敬われていいの? 私なんて、命懸けて守るような価値ないですよ。
 と、言いたいことは山のようにあるけれど、今、私は相当忙しい。ログハウスの様子を見に行かなくてはならないし、宝石を補充しておかなくてはならない。更に水耕栽培をする場所を決めて……とにかく、やることは目白押しだ。

「ヘンルーダさん、ゼクスさん、すみませんが午前中に仕事を片付けてしまいたいのでこれで失礼します」

「ああ、そうね。引き留めてごめんなさいね」

「ではララさん。後ほど」

 そうして、また話を始めたヘンルーダとゼクスを残し、私は鬼のようなスピードで仕事をこなしていった。
 
 ウーノたちに仕事を任せ、持ち物をチェックし、軽く昼食を済ませると、私とディオ、ゼクスはソラスに向けて出発した。
 ソラスは険しいグリーランド山脈を越えた先にある。
 ゼクスがこの山脈をどうやって越えて来たのか気になっていたけど、その謎はすぐに解けた。
< 120 / 275 >

この作品をシェア

pagetop