追放された私は、悲劇の聖女に転生したらしいです
 嬉しくなり、即座に「ディオの自転車も創ります」と言おうとした、が。
 その時、思い出してしまったのだ。
 本日、ディオの伝達不足で、二度も驚かされたことを!

「……ディオ。今度からちゃんと会う相手の情報を下さいね。約束してくれるなら創りますよ」

「あー……うん。わかった。俺もそろそろちゃんと言わないと、って思っていたんだ。グリーランドに帰って暦を精査したら、その時、全てを伝えるよ」

「え? はあ……はい」

 真剣な眼差しのディオを見ながら、私は首を傾げた。
 尋ねたことと、返って来た答えが微妙に違う気がする。
 だけど、それを尋ね返すことはしなかった。
 「わかった」って言ったのだから、それでいい。
 帰って何を教えてくれるのかは知らないけど、ディオを信じて待っていよう。
 取り急ぎ、今日私のすることは、ゼクスの自転車とディオの自転車を創ることである。
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