追放された私は、悲劇の聖女に転生したらしいです
 悩んでいると、隣でサーシャがポカンとしていた。そうだわ。名前が長いとサーシャが混乱する。ここは覚えやすい名前でいくのが正解ね。面倒くさいから全部の単語の頭から取って。

「グリダイゴ。で、どうサーシャ? 呼びやすい?」

「ぐりだいご、ぐりだいご、ぐりだいご……うんっ! だいじょうぶ!」

「では……起動せよ、グリダイゴ!」

 カッコよく叫ぶと、グリダイゴは両手を上げグオオと咆哮した。そして、私とサーシャを手に乗せて自分の肩に座らせると楽しそうに歩き出す。ズンズンとグリーランドに地響きが起こる。その音に気付いたディオやウーノ、オットやガノンたちも現れて、辺りは一気に騒然とした。大きく強そうなグリダイゴを見上げ、男性陣は羨望の眼差しを向ける。そうか、ゴーレムってちょっとロボットと似ているから、男心をくすぐるのかもしれない。
 だけど、いい大人がサーシャを羨ましそうに見るのはやめようか? 乗りたい気持ちは、わかるけど、ね。
 居住区の守りはグリダイゴが担ってくれる。
 あと、必要なことは……。

「ララさん、ちょっといいかしら?」

 振り返るとヘンルーダがいた。

「はい。なんでしょうか?」
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