追放された私は、悲劇の聖女に転生したらしいです
水晶ドラゴンは低く呻いた。ハイネたちはこの声に怯えていたようだけど、私には切ない悲鳴に聞こえる。心の奥底から嘆願する悲鳴だ。
『コレハ、ノロイ。ゼッタイトケナイ。カラダハ、シンデイルノニ、イシキハノコル。ソレハ、ジゴク……。ワタシヲ、ジユウニシテ……オネガイ』
「あなたは、水晶から解き放たれて、自由になりたいのね」
美しい紫水晶は、私の言葉に呼応するように、おぼろげに揺らめいた。水晶を壊せば、きっとドラゴンは死ぬのだろう。でも、閉じ込められて自由を奪われるくらいなら、死んで自由に……。ドラゴンの意志は、私の心を激しく揺さぶった。カレリアス邸に閉じ込められていた自分とドラゴンの姿が、なんとなく被ったからである。自由にしてあげたい。でも、死んで欲しくない。
相反する思いを抱えて、葛藤した結果、私はあることを思い付いた。
「ねえ、もしも、生まれ変われるとしたら、どうする? 姿は変わるかもしれないし、性質も違うかもしれない。でも、大空を飛べるし、なによりも自由になれるよ」
『ソンナコト、ムリ』
「やってみる前から諦めないでよ」
『コレハ、ノロイ。ゼッタイトケナイ。カラダハ、シンデイルノニ、イシキハノコル。ソレハ、ジゴク……。ワタシヲ、ジユウニシテ……オネガイ』
「あなたは、水晶から解き放たれて、自由になりたいのね」
美しい紫水晶は、私の言葉に呼応するように、おぼろげに揺らめいた。水晶を壊せば、きっとドラゴンは死ぬのだろう。でも、閉じ込められて自由を奪われるくらいなら、死んで自由に……。ドラゴンの意志は、私の心を激しく揺さぶった。カレリアス邸に閉じ込められていた自分とドラゴンの姿が、なんとなく被ったからである。自由にしてあげたい。でも、死んで欲しくない。
相反する思いを抱えて、葛藤した結果、私はあることを思い付いた。
「ねえ、もしも、生まれ変われるとしたら、どうする? 姿は変わるかもしれないし、性質も違うかもしれない。でも、大空を飛べるし、なによりも自由になれるよ」
『ソンナコト、ムリ』
「やってみる前から諦めないでよ」