追放された私は、悲劇の聖女に転生したらしいです
 地上のスケルトンはどうなっているだろう。
 私とディオは空から、地上のウーノたちを探した。
 うじゃうじゃといるスケルトンの大軍の中に、ぽっかりとひとつ円がある。投光器で照らしてみると、ウーノやガノンたちが円陣を組み、ブラックライトを手にスケルトンを消滅させていた。

「効いてる! やっぱりアンデッドは太陽光に弱かったのですね」

「さすがララ。俺の予見の魔法も形無しだな。じゃあ、俺たちも加勢するか」

「はい!」

 アメちゃんの背から、ブラックライトを照射すると、スケルトンが灰になって霧散する。強力なブラックライトだけあって威力は抜群。あれだけ多くいたスケルトン部隊は、あっという間に半分になり、四分の一になり、やがて一体もいなくなってしまった。
 祭壇の上に残ったのは、もうネビロスだけだ。

「神域に達する聖女……まさか、これほどまでに桁外れな力を持つとは。これならば……エゼルギウス様も……お目覚めに……うっ」

 なんだかネビロスの様子がおかしい。いきなり胸を押さえ、口に手を当てると、ゴホゴホと咳き込み出す。
 なにがあったのだろう? 誰もが呆然と眺めているとディオが言った。
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