タケノコ令嬢は今日もタケノコ掘りで忙しい
 竹皮はおにぎりを包むのに使いたいなぁ、とロッサナは思っていた。タケノコご飯のおにぎりを竹皮で包んだら、最高じゃないか。

 今日はとりあえずタケノコを五本程度にしておいた。明日にでも掘れそうなタケノコもまだまだありそうだ。
 掘ったタケノコはあく抜きする。
 鍬とカゴを持って屋敷に戻ると、なぜかエドアルドがいた。

「やあ」とロッサナを見つけるや否や、右手を挙げてきた。「噂のタケノコを見に来たよ」

「こんにちは、エドさん。ちょうど、タケノコを掘ってきたところです。これからあく抜きをしますから、タケノコご飯になるのはまだ先ですよ。そうですね、今日の夕飯には間に合うかと思いますが」

「そんなにかかるのかい」
 エドが驚くのも無理は無い。今はお昼前。きっと昼ご飯を食べにきたのだろう。

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