タケノコ令嬢は今日もタケノコ掘りで忙しい
「きちんとあくを抜かないと、お腹を壊しますからね」
待ちきれない子供をあやすかのように、ロッサナは笑っている。
あく抜きのために厨房を借りようかと思っていたロッサナだが、これから毎日タケノコのあく抜きをするたびにそこを借りるのも、料理人たちの迷惑になるだろうと思い、屋敷の裏の雨が降っても濡れないような場所に、自家製のかまどまで作り上げてしまった。
そして毎日、瓶に入れた玄米を振り振りしたり混ぜたりして精米を行い、なんとか取り出した糠を鍋にいれる。皮ごと茹でたいところだが、鍋の大きさも考えて皮を剥いてから茹でる。
そのロッサナの作業を、エドアルドはじっと見ている。物珍しいのだろう。タケノコが途中で浮いてこないように落とし蓋をする。あとはこれで一時間ほど、火にかける。
そこまで作業をして、祖母に呼ばれた。どうやら昼ご飯の時間らしい。呼びにきた祖母は隣にいたエドアルドに気付き「エドアルドも良かったらどうぞ」と誘っていた。エドアルドはもちろん、その誘いを断るようなことはしなかった。
待ちきれない子供をあやすかのように、ロッサナは笑っている。
あく抜きのために厨房を借りようかと思っていたロッサナだが、これから毎日タケノコのあく抜きをするたびにそこを借りるのも、料理人たちの迷惑になるだろうと思い、屋敷の裏の雨が降っても濡れないような場所に、自家製のかまどまで作り上げてしまった。
そして毎日、瓶に入れた玄米を振り振りしたり混ぜたりして精米を行い、なんとか取り出した糠を鍋にいれる。皮ごと茹でたいところだが、鍋の大きさも考えて皮を剥いてから茹でる。
そのロッサナの作業を、エドアルドはじっと見ている。物珍しいのだろう。タケノコが途中で浮いてこないように落とし蓋をする。あとはこれで一時間ほど、火にかける。
そこまで作業をして、祖母に呼ばれた。どうやら昼ご飯の時間らしい。呼びにきた祖母は隣にいたエドアルドに気付き「エドアルドも良かったらどうぞ」と誘っていた。エドアルドはもちろん、その誘いを断るようなことはしなかった。