没落令嬢は今日も王太子の溺愛に気づかない~下町の聖女と呼ばれてますが、私はただの鑑定士です!~
「いえ、こういったお店が初めてなので珍しく見ていただけなんです」
「そういえばシュルビアは、王都が初めてと言っていたわね。今日は色んなお店に連れていってあげるわ。一生懸命に勤めてくれるからあなたを気に入っているのよ。遠慮なく欲しい物を言ってちょうだいね」
メイドを気遣う子爵夫人だったが、ジュエリーを並べたショーケースに目を留めると押しのけるようにして駆け寄った。
「あら、このブローチも素敵ね。来週のお茶会につけようかしら」
広くはない店内なので、オデットは邪魔にならないよう隅に控えている。
するとシュルビアが子爵夫人の様子を気にしつつオデットに近寄り、声を潜めて問いかけた。
「銀のスプーンはここにあるもので全部ですか?」
買う気がないと言っていたのになぜそのような質問をするのかとオデットは疑問に思った。
「はい。在庫はございません」
さらには残念がるのではなくホッとした顔をするのも不思議で、かと思いきや急に話を変える。
「この近くにモンテス商会があったと思うんですけど、まだありますか?」
「ありますよ」
「そういえばシュルビアは、王都が初めてと言っていたわね。今日は色んなお店に連れていってあげるわ。一生懸命に勤めてくれるからあなたを気に入っているのよ。遠慮なく欲しい物を言ってちょうだいね」
メイドを気遣う子爵夫人だったが、ジュエリーを並べたショーケースに目を留めると押しのけるようにして駆け寄った。
「あら、このブローチも素敵ね。来週のお茶会につけようかしら」
広くはない店内なので、オデットは邪魔にならないよう隅に控えている。
するとシュルビアが子爵夫人の様子を気にしつつオデットに近寄り、声を潜めて問いかけた。
「銀のスプーンはここにあるもので全部ですか?」
買う気がないと言っていたのになぜそのような質問をするのかとオデットは疑問に思った。
「はい。在庫はございません」
さらには残念がるのではなくホッとした顔をするのも不思議で、かと思いきや急に話を変える。
「この近くにモンテス商会があったと思うんですけど、まだありますか?」
「ありますよ」