没落令嬢は今日も王太子の溺愛に気づかない~下町の聖女と呼ばれてますが、私はただの鑑定士です!~
さっきから右頬が熱いのは、ジェラールの熱視線を浴びているからか、それともオデットの鼓動が高鳴っているからなのか。
「それから?」
攻撃的なまでに色気のある声で続きを促され、オデットは調子をくるわされつつも鑑定を進める。
「ルビーは赤みが濃い方が、価値が高いとされます。薄いとピンクサファイアに分類されてしまうんです」
「サファイア?」
「はい。ルビーとサファイアは同じコランダムです。生成過程で鉄とチタンが混ざれば青いサファイアとなります。真っ赤なものだけがルビーでサファイアより希少価値が高いんです。だから偽物も作られる。拝見したところ、このスプーンのルビーは本物です」
ガラスと融合させたり、ガーネットなど他の赤い石をルビーだと偽って売りつけたりする悪徳宝石商もいるから注意が必要だ。
素人目には騙せても、前世から多くの宝石に触れてきたオデットはひと目で真贋を見分けられる。
このスプーンのルビーは小粒で赤みは薄く、新品で買うなら一万五千ゼニーくらいだろう。
ルーペを外したオデットが客に査定額を告げる。
「えっ、それっぽっち?」
「それから?」
攻撃的なまでに色気のある声で続きを促され、オデットは調子をくるわされつつも鑑定を進める。
「ルビーは赤みが濃い方が、価値が高いとされます。薄いとピンクサファイアに分類されてしまうんです」
「サファイア?」
「はい。ルビーとサファイアは同じコランダムです。生成過程で鉄とチタンが混ざれば青いサファイアとなります。真っ赤なものだけがルビーでサファイアより希少価値が高いんです。だから偽物も作られる。拝見したところ、このスプーンのルビーは本物です」
ガラスと融合させたり、ガーネットなど他の赤い石をルビーだと偽って売りつけたりする悪徳宝石商もいるから注意が必要だ。
素人目には騙せても、前世から多くの宝石に触れてきたオデットはひと目で真贋を見分けられる。
このスプーンのルビーは小粒で赤みは薄く、新品で買うなら一万五千ゼニーくらいだろう。
ルーペを外したオデットが客に査定額を告げる。
「えっ、それっぽっち?」