没落令嬢は今日も王太子の溺愛に気づかない~下町の聖女と呼ばれてますが、私はただの鑑定士です!~
「えっ、交際をすっ飛ばしてまさかのプロポーズ!? いいなぁ。私も早く彼と結婚したい。聞いてよ、彼ったらね」
(どうしよう。近所の人がこっちを見てる。早く普通の服に着替えたいけどルネが楽しそうに話しているし……)
辺りが薄暗くなってもルネのお喋りは止まらない。
コック帽をかぶったルネの父親が娘を叱りにくるまで、オデットは相槌を打ち続けた。
それから五日が経ち、ジェラールに買ってもらったデイドレスに再び袖を通したオデットはグスマン伯爵邸を訪問していた。
この前と同じ広い応接室には、ひとり掛けソファがひとつ追加されている。
そこには深緑色のワンピースを着たシュルビアが神妙な面持ちで腰かけていた。
彼女は王都から遠く離れたブラウン子爵の田舎屋敷で奉公しているのだが、ジェラールが子爵を通じて呼び寄せたのだ。
昨日王都に到着したという彼女は驚き戸惑いつつもアランの母親だと認めたが、母子対面はまだ果たせていない。
(早くアランさんに会わせてあげたいのに、どうしてこちらに伺ったのかしら?)
(どうしよう。近所の人がこっちを見てる。早く普通の服に着替えたいけどルネが楽しそうに話しているし……)
辺りが薄暗くなってもルネのお喋りは止まらない。
コック帽をかぶったルネの父親が娘を叱りにくるまで、オデットは相槌を打ち続けた。
それから五日が経ち、ジェラールに買ってもらったデイドレスに再び袖を通したオデットはグスマン伯爵邸を訪問していた。
この前と同じ広い応接室には、ひとり掛けソファがひとつ追加されている。
そこには深緑色のワンピースを着たシュルビアが神妙な面持ちで腰かけていた。
彼女は王都から遠く離れたブラウン子爵の田舎屋敷で奉公しているのだが、ジェラールが子爵を通じて呼び寄せたのだ。
昨日王都に到着したという彼女は驚き戸惑いつつもアランの母親だと認めたが、母子対面はまだ果たせていない。
(早くアランさんに会わせてあげたいのに、どうしてこちらに伺ったのかしら?)