エリート警察官は彼女を逃がさない
今思えば私自身も彼を本当に好きだったかもわからないが、その言葉に傷ついたのは確かだ。
「最低な男だな」
「え?」
上品そうなその人が舌打ちでもしそうなほど、冷たく言い放ったその言葉に驚いてしまう。
そんなことを言ってもらえるとは思わなかった。
「自信を持って。少なくとも俺はそんなことは思わない。かわいいだけの女にも興味がない」
ちょうど赤信号で止まったタイミングで彼はそういうと、私をジッと見つめた。
その綺麗な瞳にドクンと胸が高鳴る。ただのリップサービスだとわかっているのに、落ち着かなくなってしまう自分を叱咤しながら私は窓の外に目を向けた。