呪われた令嬢はヘルハウスに嫁ぎます!
夜に見せたいものがあると言われて、旦那様に庭へと連れて行かれた。

庭は最近は、手入れをしているから、出ないでくれ、と言われていたから、久しぶりだった。



それに、旦那様が贈ってくださったこのドレス。

背中になびくリボンは妖精の羽のようで、すごく綺麗だった。



「旦那様。ドレスをありがとうございます。いつも贈ってくださるのに……」

「すごく綺麗だ……」



ちょっと照れながら言う旦那様が愛おしくなり、腕を絡ませていたものに力が入る。



「リーファにまだ贈りたいものがある」



なんでしょう? と旦那様に連れて行かれたのは、広い庭にある噴水だった。

以前は苔むして、水ももうなかったのに、綺麗になり、周りは青く光る花が敷き詰められていた。



青く光る花は幻想的だった。



「旦那様……これは……?」

「ブルーベルの花だ。魔素を含んでいるから、普通のブルーベルとは、違うが夜に見るには光る方が気にいるかと……」

「すごく綺麗です……」

「良かった……気に入らなければどうしようかと……」

「旦那様……」



私のために、こんなにしてくださるなんて、感動してしまう。

胸が熱くなるようにいっぱいになってしまった。



「リーファ……こちらに……」

「はい……」



手を引かれて、二人で噴水に座る。

そこで、優しく包むように両手を腰から回されていた。



「リーファ……もう二度と一人で逝かないで欲しい」

「旦那様……心配ばかりかけました。もっと頑張りたいのですが……」

「では、二人で頑張ればいい。リーファが、困ればすぐに呼んでくれ。どこにいても駆けつけよう……」

「はい……」



噴水の水音が、静寂を奏でるように、美しく響く。

周りには、青い光りがちりばめられて、この世ではない気がするほど美しい。

そして、隣に旦那様がいることが夢のようだった。



「旦那様……私と結婚してくださり、ありがとうございます」

「それはこちらの台詞だ。リーファが結婚してくれて良かった」



旦那様を見つめると、金の瞳は澄んでいて吸い込まれそうだった。

そのまま自然と目が閉じる。

それが、合図のように旦那様の唇が重なっていた。













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