元勇者は彼女を寵愛する
着替えを終えて出てくると、ヴァイスが椅子に座って待っていた。
「リーチェ、頼めるかい?」
そう言うと私に一本の組紐を手渡した。肩下まで伸びた彼の長い髪を結ぶのは私の役目。
私はヴァイスの後ろに立ち、そのサラサラな髪を手ぐしで撫でた。絡まること無くスッと手が通るその髪は淡い銀色と金色の二色の髪色が混在している。光が当たるとキラキラと輝き、何度見ても神秘的で凄く綺麗な髪色だ。
一纏めにくくっちゃうのもいいけど、上の部分だけ結ぶのも似合うのよね。
私はその案を採用して彼の上部の髪を手に取り組紐で結んだ。
「これで良し!」
私は彼の前に回り込み、その容姿を確認する。
「はぁ……完璧。カッコイイ。イケメン最高」
感嘆の吐息を漏らす私を、ヴァイスは嬉しそうに見つめてくる。そんな彼の前髪からは、チラリと黒い髪が覗いている。
「ヴァイスの髪ってほんと不思議よね。銀と金の二色なのも珍しいけど。この部分だけ黒髪っていうのも変わっ………あれ?また黒い髪が増えたんじゃない?」
ヴァイスが勇者として旅をしていた時は無かったはず。だけど何最近、彼の前髪に黒い髪が生えてきた。それは日に日に、ほんの少しずつだけど増えていってる気がするけど。気のせいかな?
「どうかな。勇者としての役目を終えたからかな?」
ヴァイスは私から顔を逸らすと、その黒髪を隠すように前髪を整えた。隠さなくてもいいのに。せっかく綺麗なのに、なんだかもったいないわ。
「リーチェ、頼めるかい?」
そう言うと私に一本の組紐を手渡した。肩下まで伸びた彼の長い髪を結ぶのは私の役目。
私はヴァイスの後ろに立ち、そのサラサラな髪を手ぐしで撫でた。絡まること無くスッと手が通るその髪は淡い銀色と金色の二色の髪色が混在している。光が当たるとキラキラと輝き、何度見ても神秘的で凄く綺麗な髪色だ。
一纏めにくくっちゃうのもいいけど、上の部分だけ結ぶのも似合うのよね。
私はその案を採用して彼の上部の髪を手に取り組紐で結んだ。
「これで良し!」
私は彼の前に回り込み、その容姿を確認する。
「はぁ……完璧。カッコイイ。イケメン最高」
感嘆の吐息を漏らす私を、ヴァイスは嬉しそうに見つめてくる。そんな彼の前髪からは、チラリと黒い髪が覗いている。
「ヴァイスの髪ってほんと不思議よね。銀と金の二色なのも珍しいけど。この部分だけ黒髪っていうのも変わっ………あれ?また黒い髪が増えたんじゃない?」
ヴァイスが勇者として旅をしていた時は無かったはず。だけど何最近、彼の前髪に黒い髪が生えてきた。それは日に日に、ほんの少しずつだけど増えていってる気がするけど。気のせいかな?
「どうかな。勇者としての役目を終えたからかな?」
ヴァイスは私から顔を逸らすと、その黒髪を隠すように前髪を整えた。隠さなくてもいいのに。せっかく綺麗なのに、なんだかもったいないわ。