王女の選択
* * * * * *
次の日、日が暮れる前には到着できるようにと、一行は日が昇る前にセルドウィックを出発することとなった。
戦場となったストラウス公国とセルドウィック王国をまたぐ森は未だ戦争の傷跡がそこかしこに残っている。その間を通りながら、この現状をしっかりと目に焼き付けておこうとカーラは少し速度を落とし前に進んだ。
森を突き抜ける一本の道は大きく開かれていて、時折両国の商人や旅人とすれ違い、少しずつだが人の往来も再開されているようだった。
カーラの前方にはリュカ、そして隣にはジェラルドがぴったりとついていた。
あの後、ヴィクトーに対して親近感を覚えたカーラはジェラルドに彼について尋ねた。
「ヴィクトーとは長いの?」
ジェラルドはほんの少しだけ視線をカーラに向けると少し間をおいてから話し始めた。
「ヴィクトーは6歳の時小姓として父の下で働き、10歳には従騎士として戦いに出ていた」
「その時からずっと一緒なの?」
「ああ。我々が14の時、父に言われ討伐に向かった。その時の自分の判断ミスでヴィクトーに大けがを負わせてしまった。あの頬にある傷がその一つだ」
ハッとしてカーラは振り返った。
次の日、日が暮れる前には到着できるようにと、一行は日が昇る前にセルドウィックを出発することとなった。
戦場となったストラウス公国とセルドウィック王国をまたぐ森は未だ戦争の傷跡がそこかしこに残っている。その間を通りながら、この現状をしっかりと目に焼き付けておこうとカーラは少し速度を落とし前に進んだ。
森を突き抜ける一本の道は大きく開かれていて、時折両国の商人や旅人とすれ違い、少しずつだが人の往来も再開されているようだった。
カーラの前方にはリュカ、そして隣にはジェラルドがぴったりとついていた。
あの後、ヴィクトーに対して親近感を覚えたカーラはジェラルドに彼について尋ねた。
「ヴィクトーとは長いの?」
ジェラルドはほんの少しだけ視線をカーラに向けると少し間をおいてから話し始めた。
「ヴィクトーは6歳の時小姓として父の下で働き、10歳には従騎士として戦いに出ていた」
「その時からずっと一緒なの?」
「ああ。我々が14の時、父に言われ討伐に向かった。その時の自分の判断ミスでヴィクトーに大けがを負わせてしまった。あの頬にある傷がその一つだ」
ハッとしてカーラは振り返った。