王女の選択
!?

カーラは恥ずかしさと怒りで真っ赤になった顔をジェラルドに向けて唇を震わせながら問いかけた。

「ま、まさか・・・・本当なの?」

「あながち間違いとは言えない」

「私達のことを歌にしたなんて!!」

声を荒げたカーラに呼びかけるとジェラルドは両肩に手を乗せた。

「其方が思っていたように、奇襲を受けた後の国民や城内の人間の感情を変えることはそう容易くはない」

「!!」

「短期間でカーラやルドルフ殿への怒りを和らげる方法として、これしかなかったのだ」

月日をかければ人々の感情も落ち着いてくるだろうが、そこまで待つことができなかった。

其方がどうしても欲しかったから。

「許してくれないだろうか」

ジェラルドは目を細め、カーラの瞳の中に自分を映した。

ジェラルドは私がまだ目を覚ましていない時から、全てを準備してくれたんだわ。
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