神殺しのクロノスタシスⅣ
こんなものじゃないだろう。
私への罵詈雑言は。
次は、誰が出てくるのかと思ったら。
「さて、お次は三人まとめてご紹介します」
羽久もどきが、舞台袖からゲストを招いた。
今度は三人。
一体どんな繋がりのある三人なのやら。
出てきたのは、キュレム君、ルイーシュ君、エリュティア君の三人だった。
三人共もどきだろうけど。
「こちらは、シルナ・エインリーのせいで、家族を失った皆さんです」
…成程、そう来たか。
「シルナ・エインリーが俺を学院に呼んだから、家族との仲が拗れた。今じゃ絶縁状態だよ」
「俺もです。ただでさえ複雑な家だったのに、彼が更に掻き乱したので、結局家族を捨てざるを得ませんでした」
「僕も。彼の強引な説得のせいで、家族と絶縁させられるように誘導されたんです。それに…僕らは皆あのとき、まだ学生だったんです」
三人が、続けざまにそう言うと。
羽久もどきが、わざとらしく目を見開いた。
「え?まだ学生だった三人に、家族と絶縁させたんですか?お三方が学生の頃と言うと…まだ親が必要な歳ですよね、ルイーシュさん」
「一般的に言えば、そうです。でもシルナ・エインリーが学院に引き抜いたせいで、家族と縁を切らざるを得なくなったんです」
…。
「そこまでして、何故シルナ・エインリーはお三方を学院に欲しがったんでしょうか?どう思われますか?キュレムさん」
「そりゃあ、才能があったからでしょ。自分の手駒に育てたかった。その見込みがあったから。是が非でも手放したくなかった」
…。
「その為にシルナ・エインリーは、子供に家族を捨てさせるようなことを、平気でしたんですね。それは…さぞや辛かったでしょうね、エリュティアさん」
「はい…。僕はとんだ親不孝者になってしまいました。今でも家族が気がかりですが、あんな別れ方をした以上、家に帰ることも出来ません…」
「そんな辛い別れを、学生のうちに経験されたんですね。シルナ・エインリーのせいで」
「はい…そうです」
…。
「俺だって、別に家族を憎んでた訳じゃないのに…。もう今じゃ、話し合うことも出来ない。実家の敷居も跨げない。とんだ親不孝者にされたもんだ」
…。
「俺もそうです。今更どの面下げて帰れましょうか。俺達に、帰る家なんてないんです。家族っていうのがどういうものなのなも、俺には永遠に分からずじまいです」
…。
「僕も…。もっと違ったやり方があったかもしれないのに…。置いてきた家族が今どうなっているか、知りたくても…知る権利さえなくしたんです」
…。
「このようにシルナ・エインリーは、まだ子供である学生に、家族を捨てさせてまで…。そこまでして、自分の手駒を増やそうとしたのです。卑劣としか言いようがありませんね」
…。
「家族を失うということは、どういうことか?後ろ盾をなくすということです。帰る場所を失うということです。そんな過酷な選択を他人に強いてまで、自分を守る盾を強固にした…」
三人の供述の後、羽久もどきが沈鬱な顔で言った。
…。
「更に、シルナ・エインリーの悪行は、まだまだ留まるところを知りません」
…。
「では次に、シルナ・エインリーによって…自分の生き方、信念を奪われたお二人を紹介します。どうぞ、こちらに」
羽久もどきに促され。
無闇君と、ベリクリーデちゃんもどきが、舞台に立った。
私への罵詈雑言は。
次は、誰が出てくるのかと思ったら。
「さて、お次は三人まとめてご紹介します」
羽久もどきが、舞台袖からゲストを招いた。
今度は三人。
一体どんな繋がりのある三人なのやら。
出てきたのは、キュレム君、ルイーシュ君、エリュティア君の三人だった。
三人共もどきだろうけど。
「こちらは、シルナ・エインリーのせいで、家族を失った皆さんです」
…成程、そう来たか。
「シルナ・エインリーが俺を学院に呼んだから、家族との仲が拗れた。今じゃ絶縁状態だよ」
「俺もです。ただでさえ複雑な家だったのに、彼が更に掻き乱したので、結局家族を捨てざるを得ませんでした」
「僕も。彼の強引な説得のせいで、家族と絶縁させられるように誘導されたんです。それに…僕らは皆あのとき、まだ学生だったんです」
三人が、続けざまにそう言うと。
羽久もどきが、わざとらしく目を見開いた。
「え?まだ学生だった三人に、家族と絶縁させたんですか?お三方が学生の頃と言うと…まだ親が必要な歳ですよね、ルイーシュさん」
「一般的に言えば、そうです。でもシルナ・エインリーが学院に引き抜いたせいで、家族と縁を切らざるを得なくなったんです」
…。
「そこまでして、何故シルナ・エインリーはお三方を学院に欲しがったんでしょうか?どう思われますか?キュレムさん」
「そりゃあ、才能があったからでしょ。自分の手駒に育てたかった。その見込みがあったから。是が非でも手放したくなかった」
…。
「その為にシルナ・エインリーは、子供に家族を捨てさせるようなことを、平気でしたんですね。それは…さぞや辛かったでしょうね、エリュティアさん」
「はい…。僕はとんだ親不孝者になってしまいました。今でも家族が気がかりですが、あんな別れ方をした以上、家に帰ることも出来ません…」
「そんな辛い別れを、学生のうちに経験されたんですね。シルナ・エインリーのせいで」
「はい…そうです」
…。
「俺だって、別に家族を憎んでた訳じゃないのに…。もう今じゃ、話し合うことも出来ない。実家の敷居も跨げない。とんだ親不孝者にされたもんだ」
…。
「俺もそうです。今更どの面下げて帰れましょうか。俺達に、帰る家なんてないんです。家族っていうのがどういうものなのなも、俺には永遠に分からずじまいです」
…。
「僕も…。もっと違ったやり方があったかもしれないのに…。置いてきた家族が今どうなっているか、知りたくても…知る権利さえなくしたんです」
…。
「このようにシルナ・エインリーは、まだ子供である学生に、家族を捨てさせてまで…。そこまでして、自分の手駒を増やそうとしたのです。卑劣としか言いようがありませんね」
…。
「家族を失うということは、どういうことか?後ろ盾をなくすということです。帰る場所を失うということです。そんな過酷な選択を他人に強いてまで、自分を守る盾を強固にした…」
三人の供述の後、羽久もどきが沈鬱な顔で言った。
…。
「更に、シルナ・エインリーの悪行は、まだまだ留まるところを知りません」
…。
「では次に、シルナ・エインリーによって…自分の生き方、信念を奪われたお二人を紹介します。どうぞ、こちらに」
羽久もどきに促され。
無闇君と、ベリクリーデちゃんもどきが、舞台に立った。