神殺しのクロノスタシスⅣ
…さて、話したいことは以上だね?

「さぁ、この嫌な異次元世界から、そろそろおさらばしようか」

私は、杖に大量の魔力を注ぎ込んだ。

「ま、待て!」

「待たないよ。もううんざりだからね」

羽久がいない。皆がいない。

故郷の人々が遺した、負の遺産で出来た世界。

こんな、忌々しい世界は。

「…消えてしまえ。今すぐに」

次の瞬間。

私の放った大量の魔力が、異次元世界を白く塗り潰した。













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