神殺しのクロノスタシスⅣ
ルイーシュもまた、俺と同じく魔法の使えない世界にいる、と。

そうかよ。

それだけ分かれば充分だ。

正直に吐いてくれたところ悪いが、やっぱりムカつくので、拳骨も食らわせてもらった。

上下左右から顔面ボコボコにされて、なんか顔の形歪んでるようだが、知らん。

あとな。

「本当に魔法が使えないかどうか…。試してみようじゃねぇか」

何事もやってみなくちゃ分からない、って学院長も言ってたしな。

それに何より俺は、ルイーシュのもとに帰らなきゃならない。

ルイーシュも、よその世界にいるんだろう?

なら、自分で帰る気があるのかどうか怪しいあいつを、引っ張って連れてこなきゃならない。

その為なら、俺は何だってするよ。






「…俺は、あいつの相棒だからな」

俺は全身に、深く魔力を込めた。





世界が、白い光に包まれた。
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