神殺しのクロノスタシスⅣ
―――――…えー、こちらはルイーシュ・レイヴン・アルテミシアです。

現在の、こちらの状況…と言うか経緯…と言うか。

もっと正しく言うと、俺の魂が宿ってる、この身体の持ち主の人生体験談を要約すると。

自分の兄貴が魔導師で、両親や周囲の人間も、その魔導師である兄を褒め称えている。

が、一方その弟である自分は、魔導師としての才能どころか。

一般人としても、あまり出来が良いとは言えない頭をしている。

とは言っても、そんなに頭悪い訳じゃないんだが。

兄貴がなまじ褒められまくってるせいで、余計弟の成績が霞んで見えるのだろう。

で、そのせいで、弟である俺は、非常に肩身の狭い思いをしており。

自分を認めてくれない家族や周囲、兄貴が憎くて、しかし何か言い返す度胸もなく、一人しょぼくれて黒歴史ノートを書いている。

惨めですね。

似たような人生を送った人を知っているから、俺は余計嫌な気分になる。

…と、そんな切ない人生を送っていた俺だが。

そんなある日、転機が訪れる。

何かと言うと、受験である。
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