愚かな男を愛したセリーナ
 連れ込み宿にも使えるように、酒場の二階には個室が並んでいる。足を踏み入れたことはないが、酷く酔ったセドリックをこのままにもできない。セリーナは酒場の主人に目配せすると、すぐに鍵を渡してくれる。

「ほら、セドリック、立って」

 酔いつぶれる前に、肩を抱えるようにしてセリーナは男を連れて行く。背も低く華奢なセリーナの倍もあるような剣士のセドリックは、見かけ通り重い。魔術師のセリーナは自分に身体強化の術をかけた。





「好きなんだ、アイラ」

 セリーナの柔らかく白い肌の上を、セドリックの大きい手が這っていく。個室に入りベッドにセドリックを寝かせたところで、彼に腕を引かれる。ドサッという音と共に、上にのしかかって来た彼を拒絶できず、そのまま受け入れていた。

 セドリックの息が荒くなっていく。普段から、ローブの下はシャツと短パンしか履いていない。身にまとっていた服はすぐに剥ぎ取られた。

「小さい体に、こんなおっきな胸、隠していたんだな」

 セリーナの身体に見合わない豊満な胸を鷲掴みにして、先端に口づける。セドリックはセリーナの乳房を揉みしだきながら、アイラ、アイラと他の女の名前を呼んだ。

(そうよね、アイラは可愛いもの……)

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