愚かな男を愛したセリーナ
 大きな身体をして、まるで赤子のように自分の胸にむしゃぶりつく男を見ながら、セリーナは少し冷めた目をして乱れた赤髪を見る。普段から、無造作に立たせている硬い赤髪は何度もセリーナが切った。セドリックの身に着けている服も、破れを見つければ自分が繕ってきた。

 魔物退治のために、それこそ命がけで彼を守ってきた。アイラはギルドの受付に座り、可愛いらしい顔で「おかえり」と言って迎えるだけだった。それでもセドリックの瞳はいつも、アイラを眩しそうに見ていた。

(でも、アイラは結婚するの)

 ギルドの中でも、最も強いと評判の剣士ジルともうすぐ結婚する。お腹の中には赤ちゃんもいて、すでに二人で暮らしている。誰も、幸せな彼らの間に割り込むことなどできない。

 アイラがジルに片想いをしていたのは、周知のことだった。初めはそっけなかったジルも、セドリックがアイラを口説いているのを見た途端――、態度を変えた。

 結局、ジルはアイラを手に入れたが、セドリックは断られて――……

 アイラの代わりにセリーナを抱いている。まるで呪文のようにアイラの名を呼びながら、アイラでない女の胸を揉んでいた。





「アイラ、……いいか?」

 酔っていても、セドリックの剛直は血管を張り巡らせて勃っていた。セリーナの股を広げ、先端を秘裂に沿わせ、何度も往復させている。

「いいかって、セドっ」
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