再愛婚~別れを告げた御曹司に見つかって、ママも息子も溺愛されています~
 彼女を誘うと、ようやくいつものように花がほころんだように笑ってくれる。
 それを見て、ノアと二人で安堵のため息をついた。 
品川は、少しずつだが落ち着きを取り戻していく。その様子を見て、チームメンバーはホッと胸を撫で下ろした。
 
 昼休憩になり今朝の出来事をノアに報告すると、すぐさま彼は上層部に掛け合ってくれたようだ。
 元部長を再びこのオフィスで働かせるつもりはないという話を聞き、被害に遭っていたチームのメンバーたちは胸を撫で下ろした。

 だが、どうして再び古巣に戻ってきて、チームのメンバーだった品川に声をかけてきたのか。
 疑問は残るものの、社外での元部長の行動を制限はできない。
 当分の間は気をつけるように、というノアからのお達しにメンバー一同頷いた。

「真綾は元部長の中村さんとは一緒に働いていないとはいえ、顔は割れてしまっている。だから、とにかく気をつけて」

 ノアにそう言われて警戒していたためか。ここ数日、なんだか誰かに付けられているような気がして仕方がなくなる。
 中村が品川に恐喝めいた言葉を言いに来てから、三日が経った。

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