再愛婚~別れを告げた御曹司に見つかって、ママも息子も溺愛されています~
「ノア、仕事中ですよ? 先ほどご自分が言っていませんでした?」
「あはは、確かに。こんなところで真綾を口説いていると、誰かに怒られてしまうかな?」

 その通りである。そうでなくても女子社員たちからの視線が痛いので、早急に退散していただきたい。
 
 異動して数日はそんなふうに思っていたが、これもノアの人たらしのなせる技か。
 周りの女子社員たちは、なぜかノアに同情的になってしまったのだ。
 ノアの恋心の行く末を温かく見守るスタンスを取り始めたのである。

「小関さん、今は息子さんと二人きりなんでしょう? それなら、部長と付き合っても問題ないんじゃないですか? 本社にいるときから部長は小関さんのことが好きだったみたいだし。これって女冥利に尽きますよ。もし、部長を振ったら、一生後悔しちゃうかもしれないんですよ!?」

 などと、何人かの年下の女子社員に言われる始末だ。
 ノアは、外堀を埋める作戦を繰り広げるつもりなのだろうか。
 しっかりと埋められつつある外堀に、真綾としては呆れるやら、驚くやら。
 
 さすがはノアと言うべきだろうか。
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