再愛婚~別れを告げた御曹司に見つかって、ママも息子も溺愛されています~
背中に冷や汗が伝う。これはもう、言い逃れはできない状況に追い込まれている。
深くため息を零したいところだが、央太は真綾に批難を向けず、幹太をヒョイッと抱き上げた。
それにビックリして口を開いていると、央太は慣れた手つきで後部座席のドアを開いて幹太を乗せ出したのだ。
「ちょ、ちょっと! 央太さん!?」
慌てて彼を止めようとしたのだが、制止を無視して幹太を乗せてしまったのだ。
それも、チャイルドシートに……。
しっかりと固定された幹太も、目を丸くしている。もちろん、真綾も同じ気持ちだ。
それにしても、先ほど乗ったときは後部座席にまで気を回すことができなかったが、チャイルドシートが設置されていたのは知らなかった。
だが、これで今の央太が既婚者で子どもがいるということが判明したことになる。
お互い、すでに別々の道を歩んでいた。そういうことなのだろう。
それを望んでいた。だが、実際目の当たりにすると胸が苦しい。
自分が逃げ出したのに、央太の幸せを見て傷つく資格なんてどこにもないだろう。
深くため息を零したいところだが、央太は真綾に批難を向けず、幹太をヒョイッと抱き上げた。
それにビックリして口を開いていると、央太は慣れた手つきで後部座席のドアを開いて幹太を乗せ出したのだ。
「ちょ、ちょっと! 央太さん!?」
慌てて彼を止めようとしたのだが、制止を無視して幹太を乗せてしまったのだ。
それも、チャイルドシートに……。
しっかりと固定された幹太も、目を丸くしている。もちろん、真綾も同じ気持ちだ。
それにしても、先ほど乗ったときは後部座席にまで気を回すことができなかったが、チャイルドシートが設置されていたのは知らなかった。
だが、これで今の央太が既婚者で子どもがいるということが判明したことになる。
お互い、すでに別々の道を歩んでいた。そういうことなのだろう。
それを望んでいた。だが、実際目の当たりにすると胸が苦しい。
自分が逃げ出したのに、央太の幸せを見て傷つく資格なんてどこにもないだろう。