悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~2
そんなに広くない通路が、令嬢の集団で一気に押し合いへし合いになっている。ドレスでぎゅうぎゅうになって、アメリアは背をクラークに支えられた。

彼に意図せず触ることになって、きゃーきゃー言っている声も聞こえる。

なんとも騒がしい。いったい、何がどうなっているのか分からない。

令嬢たちがどんどん間に割って入ってくるおかげで、ルカと引き離されていることは有難いけれど。

「おいっ、邪魔すんなよっ」

「邪魔が目的ですわ」

「はぁあ!?」

「いえ、口が滑りましたわ――ところでアメリア様っ、聞いてくださいまし!」

ルカが数人分向こうに押しやられていくのを呆気に取られて眺めていたら、目の前の令嬢に前のめりされて驚く。

「な、何?」

「ご結婚の挨拶で、ヒューゴ様が結婚相手様を連れて来ているのです!」

「えーっ! 本当っ? ソフィアちゃんもいっしょなの!?」

それはビッグニュースである。

彼がめでたくゴールインを迎えたお相手こそが、ゲームのヒロイン、ソフィア・ハーバーだった。

愛らしいという表現がまさに相応しい美少女である。

アメリアは、彼女が気付かないうちにヒューゴとの〝ふわふわハッピーエンド〟を迎えて、ゴールインしていて驚いたものだ。

(そのソフィアちゃんと、会えるかも!)

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