悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~2
クラークがいる手前、彼のファンクラブ、なんて口にできない。

彼女たちは、ヒューゴのファンクラブと仲がいい。もしかしたら、一緒に来て普段のクラークの姿を拝んでいたのかも。

「そ、そうか、紳士あるまじき行為だったかもしれないな、うん」

一斉に睨む令嬢たちの姿は怖かったらしい。納得は難しいようだったが、ルカは言葉遣いに気を付けると言った。

だが、それは早々に破られることになる。



というわけで、ヒューゴのファンクラブの案内を受け、アメリアはクラークとルカと共に特別サロンへ向かった。

「あら、ルカ殿下とご一緒だという情報は間違っていなかったのですわね」

豪華なテーブル席でお茶をやりながら、ヴァレンティーナがふっと琥珀色の目を向けてきた。

呼んだのは、ルカの邪魔をするためでもあったらしい。

(うっ。なんて眩しい光景なのっ)

彼女を含め、豪華絢爛といった顔ぶれに圧倒されそうになる。

月の女神のような美しさを携えたミッシェル、純情という言葉がしっくりくる愛想のいい美男子ヒューゴ・ケインズ。そして、いるだけでその場に一気に花が咲くような愛らしさを持ったゲームヒロイン、ソフィア・ハーバーだ。

ようやく対面できた嬉しい反面、その感動は、背景に色々と邪魔された。

(……なんか、いる。とつてもなく無視できないレベルで)

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