悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~2
(今日で、はっきりさせるわ)

もやもやするのも、エリオットとぎすぎすするのも嫌だった。

ミッシェルの推し活を邪魔されないため、そしてエリオットとのことに水を差させないためにも、アメリアの方でルカ本人と話を付けるのだ。

その時、ふと見覚えのある二人組が到着したのに気付いた。

クラークがそれを確認し、アメリアへと向く。

「私は少し殿下たちと話がありますので、授業場所へ先に移動していてもらえますか? それまで、アルレッドとバイザーが付きます」

クラークが、二人を手で示した。

「え、ええ、分かりました」

急な話で戸惑ったが、元々その予定だったのかもと思って、クラークの仕事の邪魔をしてはいけないと考え頷く。

(この件に関しては、あとで意見を聞いてみれば大丈夫だものね)

室内には、これから軍人同士の話し合いがされる雰囲気が漂っていた。

ひとまずアメリアは、エリオットにも無理をしないようにと声を掛けてから、その場をあとにした。

「アメリア嬢。人目のないところは物騒かもしれませんから、できるだけ離れませんように」

歩き出して次の角を曲がったとこころで、相変わらず気怠そうな口調でアルレッドが言った。

「そうそう。いつもの突拍子もない行動力を出さないでくださいね」

バイザーまでそんなことを言ってきて、アメリアはむっとする。

「私、そんなことしないわよ」

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